2006年12月30日

0泊4日のオーロラハンター − 前編 −

 しばらく旅に行ってきた。

 目的はオーロラを見ること。

 “クリスマスにオーロラ見に行かない?”と電話がかかってきて気軽に“はい、行きます”と答えてしまった。
 
 あまりに過酷過ぎた。

 そして内容が濃すぎた。

 0泊4日で総走行距離4000キロは半端ではない。

 
 今回の日記と次回の日記で軽く旅を振り返ってみようと思う。

 行動記録的な読み物なので暇な人だけ読んで下さい。



《バンクーバー → カムループス》


 23日の夜に旅が始まった。
 今回のメンバーは企画発案者のHiroさん、参謀者のRyuさん、便乗者のKeitaくん、森くん、私、そして出発寸前に拉致された伊藤くんと男ばかり計6人。
 “こういうバカな企画に真面目に集まるんじゃない”とHiroさんに叱られながらバンクーバーを出発する。
 
 順調にカムループスに到着する。
 ここで我々は一つの大きな疑問に気付いた。
 “我々の車のタイヤはスノータイヤなのだろうか?”
 これから極寒の地に向かうというのに、我々はそんなことも確かめずここまで来てしまった。
 いくらタイヤを眺めていても答えは出ないので車のことをよく知っていそうな通りすがりの若者に“俺達のタイヤはスノータイヤだろうか?”という間抜けな質問をする。
 “問題ない。心配するな。Take it easy!”みたいなことを言われカナディアンに聞いた我々がバカだったと気付く。
 結局今のタイヤで大丈夫だろうということで旅を続ける。
 ちなみに、カムループスの印象はとても薄く、唯一覚えているのはどの店の店員もなぜか冷たかったということだ。
 この町のダウンタウンには若者の姿が少なく、過疎化が激しい印象をうけた。
 もちろんリッチな中高年の町というわけでは全くなく、生まれてからずっとこの町で暮らしてきて気付いたらもう私の人生はずっとカムループスだったという人々の町だ。
 過疎化とサービスの低下というのは納得の組み合わせだと思った。


《カムループス → バンフ → カルガリー》


 カムループスを出てしばらくすると有料道路に入る。
 黙って我々が金を払うわけもなく、前の車に続いて金を払わずそのまま突っ切ろうとする我々に“Hey , Hey , ”と女性スタッフが後ろから叫ぶ。
 大人しく10ドルを払うと“Thank You”と受け取るスタッフ。
 “何で突っ切ったん?”とどこまでも不審に思うRyuさんを気にせず、我々はバンフへと向かう。
 結局Ryuさんは旅の間ずっとなぜ突っ切ったのか疑問に思い続けた。
 “大丈夫だ、行け。”という私の指示に従ったドライバーのKeitaくん。
 思えばここから私とKeitaくんコンビにRyuさんが心配する、という構図が出来上がったのだった。

 バンフでは夕食をとろうとメキシコ料理の店に入る。
 この店の店員は陽気だった。
 我々のまわしているカメラにいちいちサービスをしてくれる。
 一人の女性スタッフはカメラに映りたいがために我々の前まで近づいてきてカメラに笑顔を振りまいて去っていった。
 そんな店員の努力も虚しく、この店は混んでいたため、腹をすかせた我々はトイレだけ借り、お店を出てバンフを去った。

 カルガリーに着く。
 夕食をとるために中華のお店に入る。
 この店の店員はバンフとは対照的にとても感じが悪かった。
 もう閉店まで時間がないから早く注文して早く食べろと言う。
 時間ならまだあるじゃないかと思ったとき、新たな事実に気付いた。
 アルバータ州では1時間時差があったのだ。
 なるほど、と納得しながら食事を終えカルガリーを去る。


《カルガリー → エドモントン》 


 日付が変わって25日のクリスマスになったとき、我々はエドモントンに向かっていた。
 しかし簡単に目的地に着くわけもなく、エドモントンのダウンタウンを目指していた我々は完全に道に迷った。
 田舎道の道路脇に車を止めていると現地のポリスに職務質問をされる。
 午前4時にこんなところで何をしているんだ、というわけである。
 “オーロラを見に行くんだ”と私たち。
 “オーロラを見るためだけにバンクーバーから来たなんて考えられない”とポリス。
 “我々は日本人だ。日本ではオーロラは見れない。”というと段々むこうも納得する。
 Saskatchewanから来たという一人のポリスにオーロラ情報を聞く。
 どうやらイエローナイフでももちろんオーロラは見れるがフォートマクマレイでも十分オーロラが見れるという話だ。
 ここで我々の次のプランが決定する。
 フォートマクマレイである。
 クリスマスということでエドモントンの店はほとんど閉まっていた。
 やっと見つけた店で長めの休憩をとり、フォートマクマレイに向かう。


《エドモントン → フォートマクマレイ》 


 エドモントンを出てあと少しでフォートマクマレイというところで、ガソリンが足りないんじゃないかとドライバーのKeitaくんが言い出す。
 ガソリンスタンドは簡単には見つからない。
 もともとガソリンスタンド自体少ないところなのに、加えて今日は25日のクリスマスなのだ。
 我々は前のガソリンスタンドまで引き返すことを決意する。
 クリスマスの朝7:00にやっているガソリンスタンドというのはある意味異常だ。
 そんな異常なガソリンスタンドを我々は見つけなければいけない。
 ガス欠=暖房停止=凍死 である。
 外は−20℃の世界なのだ。
 1件のガソリンスタンドに止まり、扉の張り紙を見ると午前10:00より営業と書いてある。
 我々はしばらく仮眠をとり、無事ガソリンも手に入れフォートマクマレイへと向かった。

 お昼にフォートマクマレイに着いた我々はまず腹ごしらえをしようと考え、町をふらつく。
 もちろん今日はクリスマスなのでどの店もやっていない。
 やっと見つけた1件のピザ屋で昼食をとる。
 おいしいのかまずいのかよくわからない中途半端な大きさのピザを食べる。

 この町は石油の町である。
 アルバータ州のオイルブームとはどういうことなのかこの町に来ればわかる。
 この町よりしばらく北へ向かえばもくもくと煙の上がるオイル精製工場やオイル採掘場などオイル景気の源を間近に見ることができる。
 クリスマスで人がいないことをいいことに、我々は石油工場の私有地まで侵入することに成功した。
 作業員用の大きな宿舎がいくつも建てられ、留学生をここに送り込むのもありなんじゃないかと我々は話し合ったが、ブルーカラーの汚い言葉と石油工場で真っ黒になりながら働くのはあまりにも酷ではないかという結論に達した。
 実際、オイルを一日運ぶと日給500〜600ドル貰える、という話もあるらしい。
 石油は大金を生むのだ。
 そのために世界中で争いが起きている。
 この石油地帯の見学は私にとってどの観光地よりも興味深いものだった。

 果たしてオーロラは見れるのだろうか

 後編に続く


ж おもしろいネタはたくさんあるんだけど我々6人しか理解できないことが多すぎて大幅カットしてます。
 Ryuさんの原住民シリーズが私は大好きでしたが文章でおもしろさが伝わらないのでカットです。
 石油を奪われた原住民はNHKスペシャルでした。

ж 森くんの放置民シリーズも大好きですが、これも文章では伝わらない。
 残念。

posted by da-i at 13:36| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ば、、、お馬鹿だw
なんてバカなお祭りなんだw
しかし、、、なんて輝いてるんだ!!
正直羨ましいです☆
Posted by mr. at 2006年12月30日 17:27
旅には興味ありませんって言ってたくせに!
旅に出てるじゃん。しかもかなりバカ。

オーロラを好んで見たがるのは変人の
ドイツ人と日本人だけだって言うもんねw
Posted by かおりんこ at 2006年12月30日 23:30
 
 mr

 何か大学生のノリで振り返るとやってることは全部バカなんだけど、本人たちは必死なんですよ。
 とにかく車中泊仮眠の連続なので正常な判断ができなくなるわけです。


 かおりんこ

 今回のは旅っていうか旅行だね。
 旅行の楽しみ方を教えてもらった感じ。
 過酷な旅行だったけど学ぶものはかなり大きかった。
 
 オーロラはあっちに住んでる人にとっては日常現象だからね。
 ノーザンライツが見たいんだ、と言っても最後まで理解してくれない人もいらっしゃいましたよ。
 
Posted by da-i at 2006年12月31日 02:13
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